横浜そごう美術館で開催されていた千住博さんの個展では、 神秘的なブルーのウォーターフォールを観ることができました。 世界遺産・高野山金剛峯寺に奉納される 襖絵と床の間からなる障壁画 《瀧図》と《断崖図》。 そして、2015年ヴェネチア・ビエンナーレで 特別展示された《龍神》も展示されていました。 『水が流れたら、流れた形そのものに美を見出しなさい』 《断崖図》は、和紙を揉み、岩絵具の流れによって描かれたそうですが、 とにかくすごい迫力でした。 間近で観ることができて本当に良かった作品です。 千住博さんのウォターフォールとの絵の出会いは、 何年か前に、山種美術館で「水」をテーマに開催されていた展覧会でした。 ひときわ大きなウォターフォールは、まさに本物の滝さながらの迫力があり、 あまりに美しくて、あまり大きく、あまりの迫力に、 その場から動けなくなってしまい、 30分以上はその絵をずっと見ていたと思います。 それくらい惹きつけられた絵でした。 それから千住さんにハマってしまい、 彼の書いた本もいろいろ読みました。 中でも、『絵を描く悦び』はとても学ぶことが多く、 彼の人生や哲学が書かれていて、すごくいい本です。
東山魁夷
Pénétrable BBL Bleu
2020.02.10
2020.02.09
2020.03.05