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Voice blue

Blue という色に、小さい頃からなぜか惹きつけられて生きてきました。
常にBlueの色が自分のまわりにあったと思います。
青い服、青いバッグ、青い小物・・・そして、青い空が大好き!
女の子なのに、ピンク色やヒラヒラした可愛らしい洋服が大嫌いで、
男の子のように青いスボンや、ネクタイまでしていた頃もありました。
ひょっとしたら男の子に生まれたかったのかもしれません。
大きくなったら、パンツスーツの似合う、かっこいい大人になりたいと願っていました。
あるいはそれは、私の上に二人の男の子の兄弟が幼くして亡くなっていた影響も、
少なからずあるかもしれません。
二人の亡くなった兄の代わりに、男の子として生きたいと、
小さなわたしはどこかで思ったのかもしれません。
でも、それはあくまで仮説です。
私がその事実をいつ、どういうカタチで知り得たのか、それは記憶にないからです。

私がいちばん最初に映画館で観た映画が「風の谷のナウシカ」でした。
風に乗って自由にメーヴェで飛び回るナウシカが大好きで、
私も昔から風に吹かれるのが大好きでした。
大空を自由に飛び回りたい、鳥になりたい、風になりたい、広い空間がとにかく好きでした。
小学生の頃、大きくなったら何になりたい?の質問に、答えは「風になりたい」。
好きな言葉は「南風」。不思議な子でした。

ナウシカで語られる、
「その者、蒼き衣を身に纏い、金色の野に降りたつべし。失われし大地との絆を結び、ついに人々を清浄の地に導かん」
という台詞も、その映像も、ずっと心に残っていました。

そのあと、とある会社を辞めるときに、とても慕っていた上司から、
「あなたは清濁併せのむ大河の如く人であってほしい」という言葉をもらったのです。
それは今も私の心にある。
いろいろな出来事があり、すべてを受け入れるのは難しい時もあります。
でもなるべく清いことも、濁ったことも、すべて受け入れられる人でありたい。と。

「青」という色は、ブルーな気持ち、に使われる時のようにネガティブな意味から、
真っ青な気持ちいいスカイブルー!のように、ポジティブな意味に使われたり、
淡い水色から、濃いネイビーの色まですべて含んでいるのが「ブルー」という色なのです。
国連の国旗の色がブルーであるように、
マザーテレサの服が白とブルーであるように、
平和の意味あいも大きく担っているのが、ブルーだと感じます。

なぜ、私はこんなにも「青」に惹きつけられるのでしょうか。

私が声を失い、洋服を作り始めた時、ブランド名は「bluehour」でした。
青い洋服ばかり作っていて、それを気に入ってくださって私の人生を変えた女性もブルーが好きな人でした。

ブルーのスタイリングをします!と発信したら、
ブルーが好きな人とたくさんの出会いがありました。

ブルー好きなアーティストもたくさんいて、
彼らの表現するアートがブルーで彩られていたりします。

そして、ある女性が私の作る青い洋服は、
村上春樹さんの小説に出てくる女性が着ている青い洋服に雰囲気が重なる・・と。

そこから、村上春樹さんの小説の世界観を洋服で表現した「青い洋服展」を、
村上春樹さんがラジオをやる日に合わせて開催することになりました。

私自身、「青」の持つ意味がはっきりとわかっているわけではありません。
でも、青い色に導かれるように、ここまで来たようにも思います。

このサイトでは、世界に散らばるたくさんの「青、蒼、碧、そしてBlue」を集めてみよう思います。
そこから何かが見えてくるかもしれません。

私にとっての「青」は何なのか。
どういう意味を持つのか。
あるいはどんな意味をも包み込むような力があるのか。

ある人はこう言いました。
「海は青く、空も青い。地球という青い星に、僕たちは生きている。いや、生かされているんだ」と。

植物の緑も、青々とした葉、というような表現もあるように、
「青」という色は、海、山、空、すべてにあるような気がします。

青い地球に、今、こうして、生きている私たち。

今、この瞬間、生かされていることに感謝して。

このサイトへ訪問してくださって、ありがとうございます。
一緒に「青」を探す旅に出かけましょう。

世界は「青」で満ちている。
あなたの心に、気持ちいい風が吹き、太陽の光が降り注ぎ、
青く澄み渡る大空を持っているように。

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